
はじめに
マンションやビル、工場などの外壁調査は、建物の安全性を確保するために欠かせない工程です。従来は「打診調査」が主流で、足場やゴンドラを組んで人がハンマーで外壁を叩き、浮きや剥離を確認してきました。しかし、この方法は高コスト・長工期・安全リスクといった課題があり、管理組合やオーナー様にとって大きな負担となっていました。
近年、その代替手段として注目を集めているのが「ドローン赤外線外壁調査」です。本記事では、その仕組みや従来調査との違い、メリットについて解説します。
ドローン赤外線外壁調査とは?
ドローン赤外線外壁調査とは、赤外線カメラを搭載したドローンを建物の外周に飛行させ、外壁の表面温度を計測・撮影する調査方法です。
外壁タイルやモルタルに浮きや剥離があると、その部分の熱伝導が周囲と異なり、温度分布として赤外線カメラに映し出されます。この性質を利用することで、肉眼では判別できない劣化箇所を可視化できます。
従来の打診調査との比較
ドローン赤外線調査は、従来の打診調査と比べて大きな違いがあります。
項目 | 従来調査(打診・足場) | ドローン赤外線調査 |
---|---|---|
コスト | 足場設置に数百万円〜 | 1/5以下に削減可能 |
工期 | 数週間〜数か月 | 数日〜1週間程度 |
安全性 | 高所作業のリスクあり | 地上から安全に操作 |
精度 | 作業員の経験に依存 | 温度分布で客観的データを取得 |
入居者への影響 | 足場で景観・生活に影響 |
影響は少ない |
ドローン赤外線調査のメリット
1. コスト削減
足場やゴンドラを組む必要がないため、調査費用を大幅に削減できます。特に高層マンションや大規模施設では数百万円規模の節約も可能です。
2. 調査期間の短縮
打診調査では1〜2か月かかるケースもありますが、ドローン赤外線調査なら数日で完了。建物の利用を妨げません。
3. 安全性の向上
高所で作業員が移動する必要がなく、墜落・転落リスクがゼロ。安全管理コストも抑えられます。
4. 客観的なデータ取得
赤外線画像は温度差を可視化できるため、報告書に客観的なエビデンスを残せます。修繕計画や見積もりの根拠としても有効です。
5. 環境への影響が少ない
足場設置による騒音や景観の悪化がなく、入居者や近隣への影響を最小限に抑えられます。
活用事例
マンション管理組合・管理会社
外壁タイル剥落事故防止のための定期点検に最適。修繕計画の立案にも活用できます。
工場・倉庫・商業施設
高所の外壁や屋根を効率的に調査でき、営業を止めずに点検可能。
公共施設・行政
入札条件として「赤外線外壁診断」を採用する自治体も増加。コスト削減と調査効率化に寄与。
アイルージャパン合同会社の強み
当社では、DJI Mavic 3 Thermal を活用した高精度サーマル調査を行っています。
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外壁の温度分布を詳細に記録
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調査後は「赤外線画像+解析データ+調査報告書」を納品
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静岡・長野を拠点に全国対応可能
- パイロット・安全管理者ともに国家資格保有で飛行実績多数
- ご要望に応じて緊急の手配にも柔軟に対応可能
また、映像制作のノウハウを活かし、調査記録を分かりやすい映像や資料にまとめることも可能です。
まとめ
外壁調査の常識は、今ドローンと赤外線によって変わりつつあります。
「高額な足場費用をかけたくない」「短期間で安全に診断したい」というニーズに応える最適な方法が、ドローン赤外線外壁調査です。
アイルージャパン合同会社では、最新のドローン技術と専門解析で、建物の安全を守るお手伝いをしています。
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