今回の撮影は母校でもある中学校の文化祭ステージ部門のDVD制作です。
この文化祭は合唱と部活動発表にわかれており、生徒たちの情熱のこもった文化祭となっています。
特に2023年の今年はコロナ明けでマスクが外れ、とても盛大になりました。
私（代表）はPTAの広報として3年、自分の子供や自分自身が通っていたころまで通算１０年くらいこの文化祭を見ていますが、特に今年は過去最高の演出になったと思います。
生徒の皆さんが、様々な制約をうけることなく自分たちを表現できたことはとても良かったと思います。
カメラの構成
舞台後方にあるカメラ左側3台は６Kが撮影できる映画などにも使用されるPanasonicの最高機種LUMIX S1Hを使用しています。
また右側は８Kで撮影する予備カメラNikon Z9。
この他、舞台上に指揮者用3台、ピアニスト用1台、会場用1台で合計9台のカメラでの撮影を行いました。
６Kで撮影することの意味
DVDとBlu-rayでの納品が中心で、Blu-rayが２０７万画素、DVDが３５万画素、今回撮影した5.9K１９５０万画素です。
DVDで納品する場合は通常２０７万画素のフルHDカメラがあれば十分なのですが、私どもでは１９５０万画素のなかから最適な映像を抽出し編集しています。
特にDVDが問題で、３５万画素しか無い場合、引きの映像（舞台全体を写す場合）ではお子さんたちの顔が全く認識できない映像になってしまいます。
この点ブルーレイであれば顔がわかるため、引きの映像だけでも十分みていただけるのですが、アイルージャパンでは、DVDに合わせた編集をおこなうため、敢えて５.9Kで撮影して、一人一人の顔がしっかり認識できる腰上くらいの映像まで抽出して制作しています。
録音で高音質に
会場での録音は天井から吊ったマイクからの音声で録音を行います。観客席の話し声や機材の操作音が入らずにクリアに聞こえます。
これは会場ごと舞台担当の方と打ち合わせすることで音声を出してもらうことができます。
ただし、音楽によってはホール反響音を入れる場合があり、この場合はカメラの周辺で別にマイクをつけ収録します。
アイルージャパンでは３２ビット録音ハイレゾ録音にも対応しています。
著作権申請
著作権申請は使用楽曲とdvdの枚数等にあわせて申請と費用を支払います。今回の規模ですとおおよそ８万円前後かかかると思いますが、申請ししっかり納めさせていただいています。
今後の課題
映像作品について、弊社ではMディスクやデータ納品も扱っています。
今後著作権問題とともに、いかに高画質な映像を納品できるかも問題となっておりますが、見る側のお客様にその知識がない方も多くいらっしゃいます。
今年お会いしたPTAの方がブルーレイとDVDをみくらべてくださいましたが、全然ちがいました。との回答をいただきました。
Blu-rayデッキもいまは随分やすので、せっかくでしたら家の大画面テレビでぜひ高画質で楽しんでいただければと思います。
例えば、ひとりだけを中心にしたお子様専用映像やMディスク（４K対応）なども今後は検討しながらすすめていきたいと思います。
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